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中国 解放軍上将が国連賞受賞?――謎の国連傘下の基金会

2010年11月04日

【新唐人2010年11月3日付ニュース】最近中国で、共産党軍事委員会の元副主席・遅浩田氏が「世界の傑出した調和人物賞」を獲得したと伝えられました。この賞は「世界調和基金会」が出したとされていますが、聞いたことのない名前にネット上では議論が沸いています。

報道によると、10月27日、遅浩田氏は「世界の傑出した調和人物賞」を授与され、沙祖康国連事務次長が代わりに受け取ったそうです。この賞は、国連環境企画署に属する非政府組織の「世界調和基金会」が設立したといいます。
 
フランスのラジオ局、「ラジオ・フランス・アンテルナショナル」によると、「世界調和基金会」は国連傘下の組織と自称しているものの、公式サイトは中国語のみで、他の言語はないそうです。しかも、事務所の住所はニューヨークではなく、北京のあるオフィスの一室です。
 
当基金会によると、サイトの責任者は劉藩氏。アモイにある化粧品販売会社のアメリカの親会社の理事長です。
 
ネットユーザーによると、ネットで調べると2つの「世界調和基金会」がヒット。その劉藩氏が主席で、もう1つは別の2人が共同主席です。面白いのはこの2つの基金会の名称、ロゴ、プロフィールなどはほとんど同じですが、組織機構と所在地は全く違います。
 
今年1月、「北京科学技術報」のある報道がすでに「世界調和基金会」の内幕を暴いています。
 
2009年12月、「世界調和基金会」が、河北省保定市を国連の世界調和都市の実験地に指定したと報道されました。
 
また、国連環境企画署・中国事務所によると、「世界調和基金会」なるものは初耳だそうです。非政府組織と協力するときもありますが、それらの組織は国連の正式機構ではないので、普段の活動でも国連の看板を掲げてはいけないそうです。
 
これに対しネットには、「自分で勝手に賞を作り出して、自分にあげる」、これはすばらしい精神の表れだなどといった皮肉の声があふれました。
 
この賞の受賞者とされる遅浩田氏は、かつて中央軍事委員会の会議でこう発言しました。「発展とは危険と脅威を意味し、戦争の権利がなければ発展の権利もない」、「覇権とは大国の本質的な特長だ」。
 
新唐人テレビがお送りしました。
上のリンクをクリックすると、中国語のビデオが見られます。

 

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